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VTIとVYMの分配金の利回りについて(その3)~VYMの方が有利?~

VTIとVYMの分配金の利回りに関する分析を行います。

前回以前のおさらい

まず、前回と前々回のおさらいから始めます。

・YTIとVYMは価格の増減するが、どの時点でも分配金の利回りは大きく変わらない。つまり、分配金の利回りだけでその時点の割安度を判断できない。

リーマンショック時はVTI・VYMともに分配金は減額された。VYMの方が減配率が高かったが、回復はVYIより早かった。

リーマンショック時、分配金の受取額が減配前までに回復するの要した期間は再投資していると3-4年、再投資していない場合だと3.5-4.5年かかった。つまり、3-4年でポートフォリオを完成させていくよう計画だてる根拠となる。

以上を踏まえて今回は、リーマンショックから回復したのち現在に至るまでVTIとVYMの分配金の上昇率と分配金の受取累計額はどちらが高いのか検討していきます。なお、シミュレーションは2007年年初に一括投資したものとします。

分配金の再投資がなかった場合

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リターンの推移がわかりにくいのでグラフも挿入します。

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ほとんどリターンは同じですが、結論だけだと味気ないので、内訳をみていきましょう。

分配金の成長は、VTI 101%でVYM 95%となっており、VTIに軍配が上がっています。一方で、2018年末までに受け取った分配金で投資原価を回収した割合は、VTI 29%でVYM 41%となり、VYMに軍配が上がっています。分配金の成長と受取額を合わせると、VTI 130%(年利7.8%)でVYM 136%(年利8.1%)でわずかですが、VYMが勝っています。

では、次に分配金を再投資した場合を見ていきましょう。

分配金を再投資した場合

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上記データの検討を始めるまえに注意点を述べておきます。

ここでのリターンは、2007年時点の分配金の受取額を基準として、どれだけ増えたかを表す値としています。今回のシミュレーションでは売却を前提としていないため、リターンは取引値の増減は含まれず、分配金の受取のみによって実現できるという考えから、そうしています。では、検討を始めます。

VYMの方が明らかにリターンが優れています。しかも、時間が経てばたつほどVTIとVYMのリターンの差は広がっていきます。理由は、分配金の利回りにあります。2007年-2018年の間、増配率の差はVTI>VYMで年利0.2%です。分配金の利回りは逆にVTI<VYMで年利1.1%となります。VTIはVYMと比べ、成長銘柄が多く増配率も高かったのですが、VYMの高い分配金から生まれるリターンには勝てなかったという事です。

なお、2018年末時点でVTI 148%(年利8.6%)でVYM 170%(年利9.5%)のリターンになります。

結論

売却を前提としない場合、VTIとVYMの比較だとVYMに軍配が上がりました。配当再投資を実施する場合、高配当というのは大きなアドバンテージであることを改めて裏付けた結果になったという感想を抱きました。

なお、一般的には取引値の増減を合わせてリターンとしますので、その検討もいつかしていきたいと思っています。