ほとんど株 blog

資産運用ブログ

会計の基礎知識(PL・CF)と投資判断

f:id:hotonodokabu:20190618232726p:plain


 ファンダメンタルズに基づいて投資している方を見ていると、利益を重視している方、キャッシュフローを重視している方、どちらかに編重している方が多いように感じます。この点に関して、私は利益を中心に見ていますが、当期純利益>営業キャッシュフローが数年続くとその株を売却するなどの対応を取ります。その理由を以下にて示しています。

 

利益を中心に見ている理由と注意点

 最終的に株主に還元されるものは配当または自社株買いしかありません。その原資は営業活動から得た利益です。だからと言って利益だけを見ていると、判断を誤らないかというとそうでもありません。

 理由は、利益の計算過程にあります。利益は当期の経営成績を測った結果を示す値であり、過去・現在・未来の支出を当期の売上・収益に対応するものだけを抽出し当該売上から控除した結果です。つまり、抽出される過去・現在・未来の支出は操作する余地があるため、計算される利益は粉飾される余地があります。

 

キャッシュフローを参考情報として見ている理由

 では、キャッシュフローだけをみればいいかというと、そうでもありません。例えば、商社が商品を販売するため、仕入れを行います。そして、翌期に売上がたつとします。そうすると、仕入れをおこなった年度は、収入がないため、マイナスの収支となりますが、損が発生したわけではありません。また、売上が計上された翌期に支出はありませんが、収入だけあります。売上金額全額が利益というわけではありません。このようにキャッシュフローだけ見ていても、当年度の経営成績はわかりません。

 しかし、利益とキャッシュフローは相関関係が高く、どちらかがおかしな動きをしていると、一方も将来おかしな動きをします。

IBMは上記例と逆ですが、営業キャッシュフローが優秀で減収減益となっています。将来、営業キャッシュフローも大きく落ち込むのではないかと心配しています)

結論

 私はこのような考え方から利益を中心に見ており、キャッシュフローは参考情報程度に見ています。会計には収益は遅めに費用は早めに計上しようとする保守主義の原則という考え方や、減価償却費等の存在により、利益より営業キャッシュフローは小さく計上される傾向があります。このため、当期純利益が営業キャッシュフローが継続して小さいと、投資を躊躇したり、売却することにしています。