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世界最大の資産運用会社ブラックロックの成長率の考察

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今日は、世界最大の資産運用会社ブラックロックについて、事業内容を簡単に確認して、成長率について考察していきたいと思います。

 

事業内容

ブラックロックは、顧客から預かった資産を運用することを主な事業としており、その他運用業務から派生してアドバイスやシステム構築なども行っています。ブラックロックは世界30か国で事業を展開している国際展開を行っている企業です。また運用資産額はなんと2019年3月末時点で721兆円にものぼり、日本のGDP600兆円弱を上回る規模です。運用資金の2/3は退職後の資金運用であり、世界各国の年金基金、政府、保険会社、財団、慈善団体、事業会社、銀行、政府系ファンド、資産運用会社、個人投資家等から資金を預かっています。

このように当社は幅広い顧客からとてつもない金額の資金の運用を委託されており、スケールメリットを享受できることが大きな強みとなっています。特にパッシブ運用になるとこのメリットはとてつもなく大きく、一度気づいた強味は簡単に崩されないと思われます。

このことこから、当社の事業成長度を測るKPIは資産運用額(AUM)と推測されるので、それの推移と運用に対する報酬率の推移を見ていこうと思います。

 

Revenue推移等

  ②Revenue ①AUM ②/①
2014 9,589 4,782,413 0.20%
2015 9,840 4,785,264 0.21%
2016 9,848 5,145,070 0.19%
2017 10,868 6,136,615 0.18%
2018 11,553 5,821,837 0.20%
     

非常に簡単ですが、アニュアルレポートから数値を取ってきて並べました。

Revenue(収入)およびAUM(運用資産)は順調に伸びています。一方で若干ですが、運用資産に対する収入の比率は減少傾向(おおよそ10%程度?)にあります。2018年度のみ上昇していますが、2018年度末に株価が大幅に下落したことが影響しているのだと思います。これは競合のヴァンガードとの信託報酬の削減競争によるものです。事実、株式のAUMの増加に対する収益の比率が下がっています。しかし、新規資金の流入は毎年プラスで推移しており、寡占が進んでいるのが読み取れます。

ここでAUMの伸びはどれくらいかというと、アニュアルレポートに5年間で7%と記載があります。つまり、KPIが平均で7%伸びるのですが、そのうち10%程度は信託報酬の下落等により収入に繋がらないと考えると、おおよそですが6.3%程度の成長が見込めるのではないかと推察できます。

まとめ

現在、ブラックロックの予想PERは17倍程度です。株価市場の下落が始まると収入は減少することが予想されますが、仮に株式市場の下落がなければ6.3%成長を見込める株がPER17倍で売られていると考える事ができます。株式益回りで考えると、株式益回り5.9%+事業の成長6.3%で12.2%のリターンが期待できます。市場平均を大幅に超える事が期待できますが、市場は合理的だという前提に立つと、果たしてそこまでのリターンが期待できるか?自分の計算が誤っているのではないか?市場は株式市場の下落を織り込んでいるのか?と疑念をいただきます。

ここで事業の質はというと、この銘柄は冒頭にも記載しましたが、スケールメリットが非常に効く業界で№1の規模を有し、非常に強い事業を持っています。

以上から当社は優良な事業を持って、そこそこの成長が見込め、そこそこの価格で購入できる銘柄です。まさにバフェットがいう「並の企業を安く買うよりも、優良企業を適正な値段で買う方が全然良い」という名言に当てはまるのではないでしょうか?