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IBM2019年度1Q決算について

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こんにちは

今回は、ピーターリンチいわく「永遠の不発弾」ことIBMの2019年度1Qの決算について、見ていこうと思います。

 

IBMとは

第二次世界大戦

IBMは、正式にはInternational Business Machines Corporationといい、1911年に設立され、設立当初はパンチカードによるデータ処理機を開発していました。なお、設立後、数年後に有名なトーマス・J・ワトソン・シニアが社長に君臨します。このトーマス・J・ワトソン・シニアが、90年代に社長となったルイス・ガースナーの時代までの企業文化の基礎を作った人物であり、現在のIBMの看板商品のワトソンの名前もここからとられています。

戦後90年代まで

IBM第二次世界大戦中は自動小銃なども製造していたそうですが、戦後、電子計算機・コンピューターの開発生産へとつながっていきます。1960年代にはそれまで単一機能しかもっていないPCの時代にマルチな機能を持つsystem360を開発し、メインフレーム市場を独占していきます。その後、MicrosoftIntelのコンビにより90年代に倒産の危機に陥ります。

ルイス・ガースナーの改革

ルイス・ガースナーが社長に就任すると、それまで技術重視で内向きだった社風を、顧客重視の外向きの会社に変革させていきます。この顧客重視の姿勢が、PWCなどのコンサルティング会社の買収へとつながっていきます。また、IBMは早い時期からクラウドの台頭を予見しており、早い時期からクラウドとAIに力を入れていきます。

現在

しかし、AIはともかく、クラウドAmazonMicrosoftGoogleなどの攻勢が凄まじく、非常に苦戦しています。そこで、IBMは自社のプラットフォームを築きクラウド事業を成長させるのではなく、自社・他社を含めて、オンプレも含め、サーバーに対してマルチに対応するマルチクラウド戦略を展開するし始めています。この大きな手としてredhatの340億ドルの買収があります。これは、かつて自社製品だけでじり貧となった際に打ったルイス・ガースナーの手法を同じ匂いを感じざるえません。きっと現CEOのロメッティ氏は内外にIBMの本気度を示し、背水の陣を敷いたのでないかとも見えます。

2019年度1Q決算について

前置きが長くなりましたが、2019年度1Q決算についてみていきます。

特に重要なのは各部門ごとの売上・利益かと思いますので、そこをピックアップしていこうと思います。

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2019年度から「Cognitive Solutions」→「Cloud & Cognitive Software」へ「Technology Services & Cloud Platforms」→「Global Technology Services」にセグメントが変更されていました。おそらく、「Cloud & Cognitive Software」に戦略的重要な部門を集中させたのではないかと思われます。これはレッドハット買収からの一連の流れのものだと思います。

で、決算数値を見ていくと全体としては、売上・売上総利益は下がりました。利益率は上昇しました。表には出していませんが、2015年は50%あった利益率が2018年度には46%まで下がっています。この利益率の低下が止まりつつあるのは、朗報です。しかし、売上と利益額が減っています。売上はGlobal Technology ServicesとSystemsが減っていますが、両部門は利益が減っていません。利益減のインパクトが多きのは、Cloud & Cognitive Softwareです。この部門はIBMの稼ぎ頭ですが、利益率の下落が近年止まりません。おそらくですが、競合他社に対抗するためワトソンの無料開放や販売会社を増やしているのではないかと思います。一方で利益率の下落歯止めに貢献しているのが、Global Business Services です。コンサル部隊があるので、技術革新による過渡競争に巻き込まれにくいのかもしれません。

まとめ

とりとめもない分析を行っていますが、レッドハットの買収だけでMicrosoftAmazonなどの競合他社に対抗できるとは思えません。しかし、Amazonに対抗しているWal-Martの例もありますし、またいったん購入した銘柄は売却しないという自身のルールがあるため、私は売却は予定していません。

逃げるなら今だとも思いますが、ルールを破って逃げてしまうと、自分を見失う気がするので、突っ込みすぎないよう見守っていこうと思います。