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アルヒ(7198)の個別銘柄分析

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2017年に上場したアルヒについて分析を行っていこうと思います。先日紹介したプレミアグループと同様にその他金融業であり、上場時期も同時期のため、証券コードが1番違いになっています。

 

基本情報

会社名

アルヒ

事業内容

その他金融業

決算期

3月

証券コード

7198

創立年月日

2015年

上場年月日

2017年

時価総額

763億円(2019年3月)

売上

200億円(2018年3月)

純利益

47億円(2018年3月)

従業員数

298人(2018年3月)

株価および一株情報

株価

2,203円

予想EPS

122円

予想PER

18倍

予想DPS

44円

予想配当利回り

2%

2019年3Qの実績を見ていると、10%~15%程度で着地しそうです。このため、来期のPERは16倍ちょい、配当利回りは2.3%程度になっているかもしれません。

四半期PL推移(3か月)

当社は設立が間もないため、数年間のPL推移を並べる事ができません。このため、四半期推移を載せます。

    売上高 売上総利益 営業利益 当期純利益
2017 2Q 11,904 9,607 3,460 2,224
  3Q 5,309 4,673 1,539 961
  4Q 4,259 3,538 213 42
2018 1Q 5,428 4,714 1,937 2,540
  2Q 4,942 4,295 1,334 832
  3Q 5,221 4,547 1,585 843
  4Q 4,842 4,055 1,045 554
2019 1Q 5,727 4,824 1,831 1,178
  2Q 5,575 4,755 1,587 1,018
  3Q 6,406 5,285 1,934 1,213
  4Q 4,692   748 861

なお、2019年4Qは年間の会社業績予想値から3Q実績を控除した値となっています。また2019年の年間の会社業績予想値には営業利益がないため、代わりに税引前当期純利益を使用しています。

四半期PL推移(3か月)成長率

    売上高 売上総利益 営業利益
2018 3Q -2% -3% 3%
  4Q 14% 15% 391%
2019 1Q 6% 2% -5%
  2Q 13% 11% 19%
  3Q 23% 16% 22%
  4Q -3%  

-28%

うーん。成長率となると、ほとんど数値がなく乏しい情報になりますね。しかし、今期の4Qの達成には余裕を感じられます。業績を控えめに見積もる会社なのでしょうか?

事業内容

2001年に設立され韓国上場企業であるSBIモーゲージが前身です。その後、2015年にアルヒと商号変更が行われ、2017年にグループの組織再編が行われ、現在に至っています。当社は、フラット35という固定金利の住宅ローンでシェア№1を獲得しており、それを足掛かりに家探し、住宅購入後の暮らしサポートまで行っています。

当社は、いわゆるモーゲージバンク事業を行っている貸金業者です。モーゲージバンク事業とは、顧客へ住宅ローンを組成したあと当該住宅ローン債権を金融機関へ譲渡し証券化されます。証券化された債権は投資家へ販売されます。当社は、債権譲渡後、住宅ローン債権の管理・回収業務を行います。住宅ローン債権は譲渡されるということは、譲渡とともに資金が調達され、当社の財政状態計算書からオフバランスされます。その後、住宅ローン債権の管理・回収業務の対価とし手数料を手に入れる事ができます。つまり、住宅ローン開発・販売・管理という活動に対して収益が発生するビジネスであり、当該債権を保有する事によりリスクの対価を得るビジネスではありません。住宅ローンの開発力と販売力が当社の成長ドライバーとなることがわかります。

なお、インターネットで当社の評判を検索すると、金利が安い、債券売却により信用リスク最小化により自営業や派遣にもローンを提供できる、審査が早いなどが挙がっていました。ライバル企業として楽天が挙がっていましたが、当社の社長は住宅ローン市場は銀行が縮小している事業領域であり、当社シェア拡大が容易であるとの心強いコメントがありました。まさにピーターリンチの「砂漠に咲く一輪の花」といわれえる企業であると思えます。

KPIの検討

住宅ローンの販売が事業拡大の基軸となっていることが事業内容の記述から読み取れます。このため、融資実行件数を確認することが有益だと考え、内容を見ていきます。

    新規借入 前年比 投資用 合計 前年比 借換
2016 3Q 4,520     4,520   178
  4Q 5,087     5,087   1,378
2017 1Q 3,822   949 4,771   3,584
  2Q 4,078   1,017 5,095   3,907
  3Q 4,279   1,217 5,496 22% 1,343
  4Q 4,543   1,149 5,692 12% 856
2018 1Q 4,455 17% 1,178 5,633 18% 699
  2Q 4,630 14% 987 5,617 10% 441
  3Q 5,042 18% 1,199 6,241 14% 367
  4Q 5,490 21% 934 6,424 13% 290
2019 1Q 5,262 18% 841 6,103 8% 230
  2Q 5,517 19% 741 6,258 11% 328
  3Q 6,134 22% 314 6,448 3% 288
  4Q            
    平均 18%   平均 12%  

うん。順調です。順調に個人向けの住宅ローンが増えています。借換特需を除くと前年比13.6%で増加しています。非常に有望です。

中期計画

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およそ10%超の成長が見込まれます。住宅ローンについては成長すると思いますが、新規事業にリスクがあるように感じます。決算情報のKPI等を注視する必要があると思います。しかし、個人向け住宅ローンだけでいうと10%成長は固いように感じられます。