ほとんど株 blog

資産運用ブログ

プレミアグループ(自動車ワランティ)分析

f:id:hotonodokabu:20190330104758p:plain

前回、売上高の60%(2018年度決算より)を占める「オートクレジット」の分析を行いました。同社には、売上高の23%を占める主力事業である「自動車ワランティがあります。今回は、この「自動車ワランティ」の分析を行っていこうと思います。

自動車ワランティの事業内容

「自動車ワランティ」に関する説明が有価証券報告書の事業内容にありましたので、転記します。

当社グループが提供するワランティとは、お客様が当社グループの提携先を通じて自動車を購入し、保証サービスの提供を希望される場合、一定の保証料をお支払いただくことで、購入された自動車に故障が発生した際、あらかじめ定めた保証の提供範囲内において、無償で修理が受けられるサービスであります。(「有価証券報告書 事業内容」より)

まぁ、要約すると、ただの無償保証サービスです。ただし、リクルートホールディングスが提供するカーセンサーアフター保証と販売提携を行う業務提携を行っているため、営業力は強いのかもしれません。では、「オートクレジット」の分析と同様に仕訳の検討を行い、財務分析を行いたいと思います。

取引概要

仕訳例

設例の条件

保証料(代金)

100

修理原価

50

① 提携先がお客様へワランティを販売

  仕訳なし

② お客様が提携先へワランティ代金を支払い

  仕訳なし

③ 提携先がPFSにワランティ代金を支払い ※

  預金 100/前受収益 100

④ PFSからお客様へ保証書を発行

  仕訳なし

⑤ 故障発生時、お客様から提携先又はPFSへ入電

  仕訳なし

⑥ PFSから整備工場等への車両入庫を誘導

  仕訳なし

⑦ お客様から整備工場等へ車両を入庫

  仕訳なし

⑧ PFSが工場等から修理見積を取得

  仕訳なし

⑨ PFSと整備工場等が修理見積内容への審査及び交渉

  ワランティ原価 50/買掛金 50

⑩ 修理後、整備工場等からお客様へ車両を納品

  仕訳なし

⑪ 整備工場等からの請求に基づき、PFSから修理代金を支払

  買掛金 50/預金 50

※前受収益は時の経過とともに収益に振り替えられる際の仕訳

  前受収益 100/ワランティ収益 100

この「自動車ワランティ」も「オートクレジット」と同様に一括で入金があります。このため、保証期間にわたって追加の入金がないため、前受収益で当該期間にわたって取り崩しが行われます。仮に自動車が故障した場合は修理費としてワランティ原価が発生し、支出が発生します。では、前回の「オートクレジット」と同様にどれくらいの期間をもって取り崩しが行われるのか見てみましょう。

前受収益の取り崩し期間

         単位:億円

年度

年数

取引高

2016

3

19

2017

2

22

2018

1

25

※3年に設定しているのは、当社の自動車ワランティの申込のHPで分割返済の回数が3年分であることが確認できたからです。

2018年3月末で前受収益の金額は26億円で上記3年間の平均取引高は22億円となっています。ここから、一年ちょいで取り崩しが行われている事がわかります。このため、あまり収益の収入のタイムラグが少ない事がわかります。「オートクレジット」のようなキャッシュフローと利益の動きが少ないので、素直に利益と収支の推移、金額を受け止めてもよいように感じます。

よって、「自動車ワランティ」は取引高の推移、ワランティ収益とワランティ原価の差額、率の推移を注視すればよいかと思います。せっかくなので、以下にてワランティ収益とワランティ原価の3年分の推移を載せておきます。

ワランティ収益・原価の推移

                       単位:千円

 

ワランティ収益

ワランティ原価

利益

利益率

2016

1,254,059

831,804

422,255

34%

2017

1,825,915

1,204,315

621,600

34%

2018

2,067,727

1,419,923

647,804

31%

未だ問題視するほどないかもしれませんが、2018年度の利益率低下が注目されます。ただ、それを上回るワランティ収益の成長率はさすがだと言わざるおえないように見えます。